セイウンスカイ
主な勝ち鞍
・皐月賞
・菊花賞
16日、また1頭の馬が天に召された。
この馬の名はセイウンスカイ。
晩年こそ芦毛らしい白色の体になっていったが、デビュー時は芦毛というより灰色。
殿福家はこの灰色馬を愛着を込め『ネズミ』と呼んでいた…。
ネズミの主戦騎手と言えば横山だが、デビューから3戦は徳吉が主戦を勤めていた。
(この事実を知る者は少ないと思う)
実はネズミのデビュー戦は現地で直接観ている。
何故なら、そのレースにカーリスマイルという愛馬が出走していたから。
父カーリアンの外国産馬は期待の馬であり、鞍上蛯正からもまさに期待の一戦であったのだ。
ところが…勝ったのは徳吉騎乗の灰色馬。
5人気を余所に2着以下を大きく離すで圧勝であった…
こちらはレース中の骨折による最下位…
意気消沈するとともに、ネズミの勝利が強く印象に残った一戦だった。
ネズミはこの後、OPを勝ち二連勝で弥生賞へ。
弥生賞ではダービー馬となるSWの後塵を拝して2着。
徳吉の夢はここで終わることになる…。
皐月賞では新たなパートナー横山に導かれて、見事1着!
父シェリフズスターという地味な馬はクラシック制覇という偉業を成し遂げた。
ネズミが最高に輝いた瞬間、それは菊花賞。
正攻法の逃げで他馬に影すら踏ませず、見事にレコードで駆け抜けた。
ただ…栄光のGIはもこれが最後であった。
翌年の札幌記念を勝ったネズミは秋天へ1人気でのぞむ。
しかし…ここで不可解な敗北。
加えて故障が発覚。
輝く時は…二度と訪れなかった…
引退後、種牡馬となったネズミ。
しかし非社台系の西山ブランドの本馬。
しかも地味の極みのような血統…。
成功の可能性は限りなく低く、事実結果も予期された通りであった。
程なく種牡馬を引退し、功労馬として余生を過ごしていた中での事故…。
寂しい限りである…。
報道により知ったことであるが、ネズミの種牡馬登録は抹消されていなかったとのこと。
最後まで種牡馬登録を残しておいたのは、西山牧場最大の功労馬に対する『敬意』なのかもしれない…。
ネズミ、冥福を祈る。
主な勝ち鞍
・皐月賞
・菊花賞
16日、また1頭の馬が天に召された。
この馬の名はセイウンスカイ。
晩年こそ芦毛らしい白色の体になっていったが、デビュー時は芦毛というより灰色。
殿福家はこの灰色馬を愛着を込め『ネズミ』と呼んでいた…。
ネズミの主戦騎手と言えば横山だが、デビューから3戦は徳吉が主戦を勤めていた。
(この事実を知る者は少ないと思う)
実はネズミのデビュー戦は現地で直接観ている。
何故なら、そのレースにカーリスマイルという愛馬が出走していたから。
父カーリアンの外国産馬は期待の馬であり、鞍上蛯正からもまさに期待の一戦であったのだ。
ところが…勝ったのは徳吉騎乗の灰色馬。
5人気を余所に2着以下を大きく離すで圧勝であった…

こちらはレース中の骨折による最下位…

意気消沈するとともに、ネズミの勝利が強く印象に残った一戦だった。
ネズミはこの後、OPを勝ち二連勝で弥生賞へ。
弥生賞ではダービー馬となるSWの後塵を拝して2着。
徳吉の夢はここで終わることになる…。
皐月賞では新たなパートナー横山に導かれて、見事1着!
父シェリフズスターという地味な馬はクラシック制覇という偉業を成し遂げた。
ネズミが最高に輝いた瞬間、それは菊花賞。
正攻法の逃げで他馬に影すら踏ませず、見事にレコードで駆け抜けた。
ただ…栄光のGIはもこれが最後であった。
翌年の札幌記念を勝ったネズミは秋天へ1人気でのぞむ。
しかし…ここで不可解な敗北。
加えて故障が発覚。
輝く時は…二度と訪れなかった…

引退後、種牡馬となったネズミ。
しかし非社台系の西山ブランドの本馬。
しかも地味の極みのような血統…。
成功の可能性は限りなく低く、事実結果も予期された通りであった。
程なく種牡馬を引退し、功労馬として余生を過ごしていた中での事故…。
寂しい限りである…。
報道により知ったことであるが、ネズミの種牡馬登録は抹消されていなかったとのこと。
最後まで種牡馬登録を残しておいたのは、西山牧場最大の功労馬に対する『敬意』なのかもしれない…。
ネズミ、冥福を祈る。